むし歯治療・根管治療
むし歯治療・根管治療

初期段階のむし歯は自覚症状が現れず、日常的なケアを怠ると悪化し、やがて痛みを伴うようになります。むし歯は早い段階で治療を開始すれば、短期間の処置で治癒しますが、重度のむし歯になればなるほど、長期間で複雑な治療が必要となります。むし歯治療は、時間的にも経済的にも、早期発見・早期治療がベストとなるため、予防歯科での定期的な歯科医院への受診が最も効率的で、長期安定性が期待できます。
歯の痛み方でむし歯の進行をある程度知ることができます。その進行具合によって治療方法が異なります。

C1 歯の最表層(エナメル質)のみに小さな穴が空いたむし歯
症状
エナメル質が溶かされ、小さな穴が空いた状態です。歯の表面は黒ずんで見えます。痛みはまだないため、ご自身でむし歯かどうかの判断がつきにくい状態です。
この段階では、削る場合でも麻酔を使わずに削る量を最小限に抑えて治療ができたりします。
治療方法
むし歯の部分を最小限に削り、白いプラスチックなどを詰め、表面をなめらかに整えます(保険診療範囲内)。

C2 歯の内部(象牙質)まで進行したむし歯
症状
むし歯がエナメル質の内側にある象牙質まで達している状態です。むし歯の部分は黒く見えます。冷たいものや甘いものを飲食したときに、しみるなどの自覚症状が現れることがあります。
この段階から進行が早くなるため早期の治療が重要になります。
治療方法と治療費(税込)
むし歯の部分を削り取り、詰め物で補います。治療中に痛みが出ることが多く、部分麻酔を使用します。
むし歯の範囲が小さい場合、白いプラスチックの材料で補修、範囲が大きい場合は、型を取って作製するインレー(詰め物)や被せ物によって歯の機能を回復します。
| メタルインレー (保険の金属の詰め物) |
保険点数に準ずる |
|---|---|
| CAD/CAMインレー (保険のプラスチックの詰め物) |
保険点数に準ずる |
| ダイレクトボンディング |
Ⅰ級22,000円 |
| セラミックインレー | 55,000円 |
| ゴールドインレー | 66,000円 時価により変動有り |
| メタルクラウン (保険の金属の被せ) |
保険点数に準ずる |
| CAD/CAM冠 (保険のプラスチックの被せ) |
保険点数に準ずる |
| ジルコニアクラウン | 110,000円 |
| オールセラミック | 132,000円 |
| ゴールドクラウン | 132,000円 時価により変動有り |
詰め物・被せ物などの修復物の材料には様々な種類があり、保険内のものと保険外のものがあり、治療後のむし歯のリスクも大きく異なってきます。
治療の際には、しっかりそのメリット・デメリットについて説明させていただきますので、自分にとってベストな選択をしていただければ、幸いです。

C3 神経まで進行したむし歯
症状
むし歯が歯の内部にある神経(歯髄)まで進行した状態です。冷たいもの、甘いものに加え、熱いものでもしみたり、刺激を与えなくても激しい痛みが生じたりする場合があります。
治療方法
炎症が起きている部分と痛んでいる神経を取り除き、神経が入っていた歯の内部(根管)を消毒する根管治療を行います。根管治療後は土台を立てて、被せ物を作る必要があります。治療は長期に渡り、複数回かかります。
2つの根管治療のパターン
むし歯や被せ物を除去
まず、歯を削る器具を使ってむし歯や被せ物を除去します。再治療の歯であれば、詰め物や土台もすべて取り外します。
器具を用いて感染歯髄を除去
次に歯髄を取り除いていきます。再治療の場合は根管内に詰めた薬剤、根尖部に溜まった膿を取り除きます。根管は非常に治療領域が細かく、取り残しがないように徹底的に除去します。続いて空洞になった根管を拡大していきます。根管は一本の歯に対して複数本あり、前歯では1~2本、奥歯では3~4本に分岐しています。分岐した根管をそれぞれ汚染歯質が除去できるまで、拡大していく必要があります。
薬液による根管内の洗浄・消毒
汚染された歯髄などを器具で除去した後、薬液によって化学的に洗浄します。また、空洞になった根管内に消毒薬を入れて仮の蓋をし、時間を置いて消毒します。この工程を症状がおさまるまで何度か行います。
根管充填
根管がきれいに清掃、消毒され、症状の改善が認められれば、薬剤を緊密に詰める根管充填(こんかんじゅうてん)を行います。ガッタパーチャと呼ばれるゴム状の樹脂やMTAセメントと呼ばれる長期間殺菌作用を持つ薬剤などで、根管内をしっかりと封鎖し、細菌が再び侵入しないようにします。
支台築造・補綴治療
抜髄や感染根管治療で神経を抜いた歯は、経年的に歯質が弱くなり、破折が起こりやすくなります。そのため歯を金属や樹脂を用いて補強する支台築造を行います。その土台に被せ物を付け、歯の形態及び機能を回復させて根管治療は終了です。
当院では、保険診療での根管治療でも、必要に応じて、ラバーダム・マイクロスコープ・Ni-Tiファイルを用いた根管治療を行い、できる限り再治療が少ない治療を心がけます。
ただし、根管治療はしっかりと行えば行うほど、非常に複雑な治療になることもあります。
希望に応じて、専門医への紹介(保険外診療です)も可能です。
| メタルクラウン (保険の金属の被せ) |
保険点数に準ずる |
|---|---|
| CAD/CAM冠 (保険のプラスチックの被せ) |
保険点数に準ずる |
| ジルコニアクラウン | 110,000円 |
| オールセラミック | 132,000円 |
| ゴールドクラウン | 132,000円 時価により変動有り |

C4 歯根まで進行したむし歯
症状
歯根の部分までむし歯菌が侵入し、末期のむし歯の状態です。この段階では痛みを感じる神経自体が壊死しているため痛みを感じません。
しかし放置するとやがて歯根部に膿がたまり激痛を生じ、麻酔も効きにくく、歯を残存することも難しくなります。
治療方法
ほとんどのケースで抜歯が必要となります。症例は限られますが、歯冠長延長術※を行うと、残せる可能性はあります。
抜歯後は、ブリッジや入れ歯、インプラントなどで歯の機能回復を図ります。
※むし歯治療に対する最終手段ですが、デメリットもあります。保険外診療です。
| ファイバーコア | 25,000円 |
|---|---|
| 歯冠長延長術 | 33,000円 |
| リッジプリザベーション (インプラント前提で、抜歯後、 骨が痩せるのを予防する処置) |
55,000円 |
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